Gunter Wand Edition
Gunter Wand Edition
ギュンター・ヴァント・エディション
"Gunter Wand-Edition" シリーズの vol.9ですね。このシリーズではいろいろな作曲家の作品を取り上げていますが、近現代音楽も得意としていた事がわかりますね。Vol.2 でも メシアン , ヴェーベルン, と言った作品を取り上げています。(実験的前衛ではありません)
ヴァントと言うと晩年の交響曲ですが、当時の時代背景は前衛。特にB.A.ツィンマーマンとは同じ1910年代生まれで欧前衛エクスペリメンタリズムに生きて、確執もあった様です。興味がある方はググって下さいね。
演奏はヴァントが首席指揮者(1982年–1990)を務め手兵とも言える北ドイツ放送交響楽団(NDR Sinfonieorchester)です。3.だけがケルン放送交響楽団(Kölner Rundfunk-Sinfonie-Orchester)ですが、こちらとも交響曲全集を出すなど良好な関係を築いていましたね。
ギュンター・ヴァント
https://gyazo.com/dd8774c63d3d91c66af1c76230082751
最後の曲は ジェルジ・リゲティ の Lontano
Profil レーベル
「ギュンター・ヴァント・エディション」のうち、単売でのリリースであったタイトル19点CD20枚分を、ひとつにまとめたお得 なセット。 ヴァントが長年の手兵ギュルツェニヒ管、ケルン放送響、北ドイツ放送響のほかに、客演を重ねたバイエルン放送響を指揮した内容は、1951年収録の 名手ブレインとの共演による「モーツァルト:ホルン協奏曲第3番」から、1992年収録のNDRコンマス、グロイッター独奏による「J. S. バッハ:ヴァ イオリン協奏曲第1番」まで、収録時期も40年以上に亘ります。 それでも、その大半をステレオ音源が占めているのは朗報で、そのうえプログラムもじつに多彩。ブルックナーは第9番のみですが、ヴァントの愛奏曲 であるハイドンの第76番に、ファンのあいだで絶品とされてきたモーツァルトのセレナードの数々、CD化が切望されていたストラヴィンスキーの「火の鳥」 組曲とオルフの「カルミナ・ブラーナ」、さらにベートーヴェンのピアノ協奏曲では、カサドシュとの第4番、ギレリスとの「皇帝」といった豪華共演が楽 しめるのはやはりおおきな魅力といえます。 同時にまた、本セットを締め括る「血の婚礼」の名演奏に代表されるように、1912年生まれのヴァントにとっては同時代の作曲家フォルトナー (1907-1987)やブラウンフェルス(1882-1954)に着目して頻繁に取り上げていたことがうかがえて、ヴァントのモダニストとしての一面を伝える構 成はきわめて意義深いものといえるでしょう。 なお、付属のブックレットには、各ディスクの曲目トラック表およびヴァントの略歴(ドイツ語・英語)の記載のみで、歌詞などは掲載されておりません。